うちの病院だけではないと思いますが、医者って字が汚い人が多いですよね。

 

 

うちは数年前に電子カルテになったので、だいぶましですが、それでも、手書きする必要がある記録や書類はまだまだたくさんあります。

 

 

うちの例で言うと、診断書システムに登録のない生命保険や公費申請の診断書などがそうなのですが、いや、読めないことが多過ぎます。

 

 

医師の署名ひとつ取っても、、、どうしてなんでしょう?

 

 

変わった名前の医者に限って、判読不可能な署名をすることが多いような気がします。

 

 

いや、私は読めるんですよ。そもそも名前を知ってるわけですから。読めるというよりは知っている、といったところでしょうか。

 

 

署名、サインとはいっても、芸能人やアイドルのサインじゃないんですから、楷書でゆっくり丁寧に書いてほしいものです。

 

 

読めない名前を書くくらいだったら、医師事務作業補助者さんや看護師捕まえてゴム印と印鑑でいいのに、、、。

 

 

下手に律儀なのか、署名は欠かさない医師が多いんです。

 

 

今でこそ、医師の名前なんてものは、ちょちょいとググればすぐにわかるものですが、10年くらい前はしょっちゅう保険会社から問い合わせがきていたように記憶しています。

 

 

そんな医師が診断書の傷病名や手術名を書くものですから、これが保険会社に読み違えられていたら、患者さんへの給付金に影響することもあるわけですから、ヒヤヒヤものです。

 

 

しっかり照会してくれていればいいのですが、保険会社が間違った解釈でそのままスルーしてしまっている可能性は、今更ですが否めません。

 

 

そういえば、うちで一番手術を多くこなしている外科の医師の書いた診断書が、保険会社から最も多く問い合わせを受けていました。

 

 

結構、地元では有名な名医だったんですが、字もまともに書けないのに手術なんて細かい作業できるの??と思っていた私に、「字が書けなくなるくらい手術や診療に精魂費やしてるんだよ」「ペンの持ち方が曖昧になるくらい、メスの握り方が身についてるんだよ」といった、よくわからないフォローをしてくる先輩がいました。

 

 

まあ、字の上手い下手と手術の上手い下手は、どう考えても結びつきませんよね。器用かであるとかそうでないとかも関係ないようです。

 

 

ところで、レセプト点検では、今でも苦労させられています。

 

 

うちでは、レセプトは一度全て印刷して、点検担当者が点検して、医師に確認したいところに付箋を貼ったり、コメントを書くための用紙を添付して医師にレセプト点検を依頼しています。

 

 

そこでもやはり、何と書いているのかわからない、ということで、点検さんや入力オペレーターさんからよくヘルプを求められるのですが、そこは一応、げんなりしていても診療情報管理士ですから、彼女たち(女性ばかりなので)よりも、医師が書くであろう、病名や病態についての知識があるつもりです。

 

 

言葉を知っているのといないのとでは、やはり汚い字で書いても読めるかどうかに大きくかかわってきますしね。

 

 

数人から十数人がよめなかった用語もすんなり読めてしまうことが結構あるんです(鼻高々)

 

 

すでに退職したかつての私の上司が、医師の難読文字を解読する名人であったのですが、

「字を読もうとするんじゃない」

「その医師の気持ちになって」

「考えるんじゃない、感じるんだ」

と、よく言っていたのを今でも笑い話としてよく覚えています。

 

 

Don’t think・・・feeeeeel!!

 

 

って、ブルース・リーかよ! と思ったのですが、その上司は「燃えよドラゴン? 観たことないよ」と言い張っていました。

 

 

最後に、これはちょっとした空想なのですが、もし現代の文明が戦争か天変地異で滅んでしまったとして、次の文明人たちが、奇跡的にうちの病院の遺跡を発見したとします。

 

 

そのときに発見された紙片に書かれた文字が字の汚い医師が書いたものであったとしたら、、、新文明人たちは果たして当時の人類の文字を解読することができるものでしょうか?

 

 

興味は尽きませんね。